Trial第二回興業
「Impuct!!Wars」

2006年10月26日
 北海道・札幌某ホール

 Impuct!!の実験的興行として開催される「Trial」の第二回興行。
前回Impuct!!で誕生した新ヒールユニット「ダークフィクサーズ」が登場し、
今大会は新たなストーリー展開の序曲となることが予測される。
また、今大会では対戦カード、対戦順を選手の入場を持って発表することとなった。
ここで問題となるのが、6menタッグマッチを挑まれているチャンピオン・岩隈誠也。
パートナーの山田武琉にも試合が組まれている上で「正規軍とは組まない」宣言をした彼は
誰と組んでダークフィクサーズと対決するのかが見物となる。


 第一試合〜「D-F's conquest」30分一本タッグマッチ
   近藤誠司、伊藤遙VS岩下G貴文、小野寺D亘

第一試合はImpuct!!新人コンビが出撃。
対戦相手にダークフィクサーズ(以下DF)入りした桜木将斗(サクラギ=マードック)を指名していたが
赤コーナーから現れたのは同じDFの岩下、小野寺コンビ。

このDFのすかしに憤ったか、序盤は近藤が激しく岩下を責め立てるも
小野寺にタッチするとDF軍はダブルのパワーボム。
更に代わった伊藤にも串刺しのスピアーを浴びせるとキングコングニードロップを投下。
一方的に攻められる伊藤だったが

意地でクロスフェイスでやり返す。
これで危機を脱した伊藤は再び近藤とタッチ。
小野寺に代わって出てきた岩下に妨害されながらも

必殺のオクラホマスタンピートを両名に叩き込んでみせる。
そして伊藤に勝負を託したが岩下の老獪な急所攻撃やインサイドワークで気づくと相手コーナーに。
最後は岩下が完全に自軍コーナーで足踏み腕固めを決め、伊藤を破った。

なお、試合後DF軍が乱入、近藤・伊藤組を蹂躙するとブーイングの中引き上げていった。

近藤誠司、●伊藤遙(18分53秒 足踏み腕固め)岩下G貴文○、小野寺D亘

<バックステージコメント>
近藤「やられましたね。………くそ!!
    あんなことやらなくても戦えるだろうが!ふざけんなよ!!」

伊藤「桜木にはスカされました。
    負けた俺が怖いと判断して良いんですかね、桜木は。
    次は桜木が来いよ。」


岩下「いやー、新人イジメってほんと素晴らしいもんですよね。
    俺達にもあんなピュアな時代があったんだなぁ。
    今は影もねーけどな!バーカ!死ね!!」

小野寺「俺達最強っぽいし、タッグ(ベルト)も視野に入れちゃおうかな。
     まあ、そんな俺達に挑戦したいばかちゃんたち待ってます。
     5対2くらいでやりましょう。もちろん僕らが5。」


 第二試合〜「Sexy Storm」30分一本6menタッグマッチ
   皐月日向、館野光秀、北村亮哉
             vs
ゴゥジャス丈二(北海プロレス)、デビアス円田、ロトンド角安(プロレスリングBASARA)

 Trial大会初登場となるユニット「セクシィボーイズ」と対戦するのは
前回Impuct!!で山田を陥れ、殺人銀行と業務提携を果たした悪のヒルズ族・ゴゥジャス丈二。
ピンクを基調とした派手なコスチュームのセクシィボーイズに対し、クラシカルなコスチュームの殺人銀行は
コブラツイスト等のこれまたクラシカルな技でジワジワと攻める。

それに対していったのはセクシィボーイズの発起人にしてセクシャル・バイオレット館野光秀。
デビアス円田を倒すと顔面の上でスクワットという奇怪な攻めに転じる。
これにはデビアスも顔をしかめるが何とか脱出。
更に館野は見事なシャイニングウィザードを決めていきただの色物ではないところを見せつける。
代わって入ってきた皐月のローズダンサーT(走り込みバック回りからのスクールボーイ)をキックアウトした円田は
攻勢に回るとコーナーからのスレッジハンマーからヘッドロックで絞り上げる。
ここで両軍、勝負を北村、ゴゥジャスに託すとここで殺人銀行とゴゥジャスが痛恨の連携ミス!!

円田が狙ったダイビングエルボードロップを、タイミング悪くゴゥジャスが北村を引き起こすと
結果的に円田のエルボーはマットに突き刺さる。
その隙に北村がゴゥジャスにバズソーキックから……

シャイニングウィザード!!
そして完璧なビーマイ☆ボーイ(ニ・アモール・デ・ミ・ノビア)で固めると
カットに入った円田に皐月と館野がドロップキックを見舞い、北村が3カウントを奪取した。


皐月日向、館野光秀、○北村亮哉(20分49秒 ビーマイ☆ボーイ)ゴゥジャス丈二●、デビアス円田、ロトンド角安

<バックステージコメント>
北村「この通り3はもらったぜ!!
    金持ちだろうがなんだろうが、俺のビーマイ☆ボーイの前にはただのボーイなんだよ!
    ………次はクルーザーのベルトもいただこうか?」

皐月「今日はアシストに回った気持ちですね。
    (北村がベルトに意欲を見せてることについて)僕がこないだダメだったんで、北村君にとってもらって
    同門対決と行きますか」

館野「試合がカッチリしてたもんで、なんというかクラシカルと言うか……
    そう言うのみてるとなんかウズウズしてね、ついつい(男色ナイトメアを)。
    ああいうのがお好きならまた相手してやるよ!」


ゴゥジャス「私が勝っても何の意味もないんですよ。もちろん負けても。
       私は常々、自分が働いて上を目指すよりもキングメーカーになろうと思っているので。
       まあ、セレブというものは常に奥の手があると言うことだけ覚えておきたまえ。」

円田「Impuct!!さんのところは活気があって不況知らずネ! 
おかげで破産バスターを出せませんでした。まぁいいでしょう。
それよりもなんなんですか? あのピンク色のスクワットは!? 
下品すぎて私達の華麗な連携を失敗してしまったではないですか。
この借りは高くつきますよ。トイチですよ。払わせますよ。」

角安「不況だけに不協わにょ…ん!?(コメントを噛んで恥ずかしさのあまり控え室へ逃げる)」


<B−2 控え室の光景>
岩隈「結局パートナーどーすんだよー」
山田「旦那が売り言葉に買い言葉で挑戦受けるからでしょー……
    そんな都合良く自分から
    『なー、パートナーいねーんだろ?俺でどう?』みたいなこと行ってくるやついるわけ」
関川「なー、パートナーいねーんやろ?俺でどや?」
山田「………いたわ」
岩隈「あー……確かに正規軍じゃねーしこの際お前でいいわ」


 第三試合〜「The Next Generations」30分一本タッグマッチ
   沢城涼、大野真白vs哀原勇陽、成宮一也(アテナジェネレーション)

 第3試合はImpuct!!とアテナジェネレーションとの対抗戦となった。
Impuct!!からは次代のクルーザーを担う道産子ファイター沢城と、サブミッションスナイパー大野。
対するアテナは天才ルチャドール哀原、至高のブリッジを持つ男成宮。
序盤戦は、パワーとルチャの交錯するスピーディーな攻防となった。

沢城と哀原が共にタッチすると、一転して大野と成宮がプロレスであることを隠すような
静かな立ち上がりを見せたものの、先に「プロレス」を意識させる動きを見せたのは大野。

雪崩式の腕拉ぎにトライしてみせると歓声が巻き起こった。
これに対して成宮もフロントスープレックス、フライングボディプレスといったプロレス的な技を見せ始める。
二人の攻防がスイングしてきたところで再び沢城、哀原がリングに登場。
ここで天才ルチャドール・哀原が魅せた!!

Impuct!!では見られないデジャヴを華麗に決めると、その勢いでダウンした沢城に
走り込んでのドロップキックを見舞う。

さらには「お楽しみはこれからだ!!」と叫んでのスプラッシュ、シャイニング・スター・レイブ
(スパースターエルボーからのムーンサルトフォール)を決めるが、流石に大野が慌ててカットに入った。
そのまま沢城は大野とタッチ。
機動力に恐怖を感じたか、大野は標的を腕から得意の足へとシフトして哀原を追い詰める。

得意の飛びつきクロスヒールホールドで哀原を極めていくと、更に多彩な足殺しで
機動力を削ぎ取っていく。
この作戦が功を奏したか、ここからは大野が終始優勢に試合を運んだ。

しかし飛び出してきた成宮の垂直落下式ジャーマンスープレックス(高角度ジャーマンスープレックス)〜
浴びると、流石に堪えたか動きが止まったが、息を吹き返すと
哀原を更にアンクルホールドで追い詰め勝負をものにした。


沢城涼、○大野真白(18分46秒 アンクルホールド)哀原勇陽●、成宮一也

<バックステージコメント>
沢城「勝つには勝てたけど………
    哀原選手は凄いわ!!あのラッシュは大野が飛び出してなかったらどうなったか……
    ブリザード(ドライバー)も出せてないし、成宮選手とももっと絡みたかったかなっ!!」

大野「正直焦りましたね。
    沢城があの機動力でかき回されるの見て「あ、足だ」と。
    それに気づいたのも勝因でしょうかね。
    ……あの成宮選手のジャーマンの高さは想定外だった。」

成宮「ちょっと哀原くんに頼りすぎちゃったかな。
   大野さんはボクが相手しなきゃならなかったと思うし。
   今回はいつもより動けたと思います。
   [対戦相手の二人からラブコールを受けたが?]
   えっ?そうなんですか?うれしいですね。
   ボクでよかったらいつでも相手にならせていただきますよ。」

哀原「う〜ん、(サブミッション系は)苦手なんだよね。あぁいうの。
   ほら、ジャベとかの覚えも悪いし、おれ(笑)
   もうちょっと動けると思ったけど、まぁお客さんに楽しんでもらえたからよかったかな。
   また来たいけど、寒いねココ(笑)

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