Trial第一回興業
「The Enter of Impuct!!」

2006年8月24日
 北海道・札幌某ホール

 Impuct!!の実験的興行として開催される「Trial」の第一回興行。
今回は若手を中心とした試合と次回Impuct!!で行われるタイトルマッチの会見が行われた。
今回の対戦カードは
 1.タッグマッチ 犬神準、椎葉育久vs桜木将人、伊藤遙(桜木、伊藤デビュー戦)
 2.6menタッグマッチ ウサマX、マイケル田五作、The Rickvs市橋恭介、キング・サモハン、キング・サーモン
 3.シングルマッチ 是之享vsハルク沢渡(ハルク沢渡デビュー戦)
 4.セミ タッグマッチ 西原浩大、近藤誠司vs最上青志、直江兼太(ともにプロレスリングBASARA)
 5.メインエベント タッグマッチ 池橋亮輔、錦織豹真vs山本隆志、柳井晃
と他団体選手も盛り込んだものとなった。


<タッグリーグ戦詳報>

全回大会で発表されたImpuct!!認定タッグ王座をかけてのリーグ戦が開催された。
エントリーは長谷部・長谷川組、椎葉・犬神組、岩下・小野寺組、菅本・須藤組、一場・乾組、志賀・内藤組。
上位2チームが次回Impuct!!大会で優勝決定戦を行う。
決定戦に駒を進めたのはダークホース一場・乾組と本命長谷部・長谷川組
タブハセ以外に順当に勝ち続けた一場組に対し、
圧勝試合を重ねながらも初戦の椎葉組に不覚、最下位の志賀組に場外カウントアウトドローと
取りこぼしが見えたダブハセ。
直接対決では勝利しているものの本番でどのように転ぶか。
次回大会での最終決戦に期待したい。
 次回確定カード
   Impuct!!認定タッグ選手権 一場譲、乾朋道vs長谷部鉄造、長谷川弘至


 第一試合〜「The new Charanger!」20分一本タッグマッチ
   犬神準・椎葉育久vs桜木将斗・伊藤遙

若手二人のデビュー戦となる一戦。
相手を務めるのはタッグリーグでダブハセを破った実力者犬神・椎葉組。

桜木を先頭に入場する新人組。

試合は新人とは思えないパワーファイトを見せる桜木、テクニックで勝負の伊藤と
自分のスタイルを確立した犬神組の試合は意外なヒートを見せた。

ラグビー仕込みのタックルで勝負をかける桜木
デビュー一戦目にして延髄斬りにトライする伊藤の集中力を断ち切ったのは
伊藤にバックを取らせておいての椎葉の一瞬の前転エビ固めだった。
時間切れすれすれの決着に、両チームに拍手が送られた。


犬神準・○椎葉育久(19分50秒 前方回転エビ固め)桜木将斗・伊藤遙●

<バックスーテジコメント>
椎葉「生きのいい新人て感じですかね。
   僕らもまだデビュー3年なので追いつかれないようにしたい。
   だからまだまだ負けられないですよ。」

犬神「ガンマレイフォール(バーニングハンマー)出しちゃったからね。
   受け身もしっかり出来てるし及第点。
   タッグリーグは決勝進出出来なかったけど腐らずまだ上を目指す。」


桜木「無事デビューできました。
   コブラロック(極楽固め)出すことが出来なかったのが心残りですかね。
   初勝利目指してがんばります!!」

伊藤「あー、くそっ。
   もうちょっとで引き分けってのが頭よぎったのがまずかったですね。
   丸め込みが武器なのに丸め込みにやられたから……精進します。」


 第二試合〜「The Indie Trial!」20分一本6menタッグマッチ
   ウサマX、マイケル田五作、The Rickvs市橋恭介、キング・サモハン、キング・サーモン

 北海道もう一つのインディー団体「北海プロレス」より四選手が登場。
The Rickは外人組とのチーム「かすみ荘」を結成、対して北海プロレス正規軍の試合。
まず流れを作ったのはマイケル田五作。早くも必殺NEN-BUTUパワーボムを放っていく。
ここは素早くカットが入ったがその後も田五作が北海のエース、市橋を押さえつける。
しかしここは根性で耐えきり、北海生え抜きの期待の新人キング・サーモンと交代。

呼応するように飛び出したコピーレスラーThe Rickに華麗なスワントーンボムを決める。
キャリアがほぼ同じ二人の対決の流れを断ち切ったのはキング・サモハン。

Rickをサモハン・ドロップ(スクリュースラム)で場外に投げ捨てると場外戦に。
そのまま試合は場外での椅子チャンバラ、必殺技の応酬と
収拾のつかないまま引き分けに終わった。


ウサマX、マイケル田五作、The Rick(20分00秒 時間切れ引き分け)市橋恭介、K・サモハン、K・サーモン

<試合後の様子>
 試合終了後、Impuct!!の宮脇祐司が乱入。市橋組に攻撃を加えた。
宮脇「このリングにドインディーを乗せる時間はねえんだよ!
   とっとと自分とこに帰ってぬるい試合してろや!!」
市橋「宮脇選手にドインディーの魂を見せつけてやりたい。
   次回大会で一試合、対抗戦でも行わせてもらいたい」
この発言にコミッショナーが次回大会の暫定カードを発表した。

 宮脇祐司、Xvs北海プロレス推薦選手


 第三試合〜「The Monster Comming!」20分一本シングルマッチ
   是之享vsハルク沢渡

 第三試合も若手のデビュー戦となった。
ここでデビューするのは恵まれた肉体に期待がかかるハルク沢渡。

緊張が見えるが花道で大声を上げてリングに向かう。
対するはExcentrick☆Herosの是之享。
若手の裁量はテクニシャン是之に任されると言うことになった。
パワーで迫る沢渡を受け流す是之という展開になったが、最初に流れを作ったのは

若手・沢渡!
必殺のカタストロフィ(大旋回DDT)を叩き込みフォールを狙うがカウントは2。
ならばと場外戦を狙っていったがこれは是之の目論見通り。
場外に出た途端に試合のコントロール兼を奪い返すと

場外でトールハンマー(リバースタイガードライバー)一閃。
さらにエプロンからハンマーを取り出すと腹にたたき込む。
沢渡はデビュー戦から凶器攻撃の洗礼を受けた。
しかし大型新人沢渡、最終的にはハンマーを奪い取って一撃。
そこから場外戦を脱出するものの……

一瞬の隙を突いた是之のスモールパッケージホールドに万事休した。

○是之享(14分34秒 スモールパッケージホールド)ハルク沢渡●

<バックステージコメント>
是之「キツかった。あの体は卑怯だよ。
   正直なことを言うとトールハンマーで上げたときに体がどうかなるかと。
   まあ、その辺はベテランの意地って言うかね。
   うち(E☆HEROS)で欲しいな。和泉さんとも掛け合って。
   それと例タイトルマッチは相手に連絡がついた。次回でやるよ。」

沢渡「かなり緊張はありましたが最後の方は楽しめました。
   是之さんはやっぱり巧いな、と。SPHで捕まったときは全くわからなかった。
   まずは同期の桜木、伊藤と切磋琢磨したいですね。」

 後半戦へ