The Last Judgement'06 第2部興業
「The Last Judgement」

 2006年12月17日
 北海道・札幌某ホール

 前回行われた「Yhe Last Judgement」の第二部興行となる今回。
トーナメントに重きを置いた前回との違いは、トーナメントの結果を受けて新たに
何試合かの可能性を秘めた組み合わせが見られることである。
また、前回敢闘賞を受賞したプロレスリングBASARAの直江兼太選手がガラハゲの持つ
「ねんがんの アイスソード」所有権試合に挑戦。「炎熱アイスソードデスマッチ」というガラハゲが得意とする
試合形式でどこまで戦えるかが楽しみとなる。
「Triangle Forse」は準決勝、決勝戦が行われ
特に今年のImpuct!!興行を締める事となるメインの決勝戦に期待が集まっている。
今年最終興行と言うことで、なかなかの客入りが見られた。

対戦カードは
 1.シングルマッチ     八重樫光弘vs和泉健太郎
 2.シングルマッチ     小柳唯vs岩隈奈美
 3.イリミネーション8menタッグマッチ
  近藤誠司         vs  伊藤遙
  哀原勇陽(アテナ)        ブラッド・デュランダル(アテナ)
  柿崎猛(BASARA)      最上青志(BASARA)
  南利明(アルプロ)        有里徹(アルプロ)
 4.トーナメント準決勝第一試合
   6menタッグマッチ   究極衝撃vs軍鶏崎withゴミクズ
 5.トーナメント準決勝第二試合
   6menタッグマッチ   蹴拳紅蓮隊vsゴゥジャス銀行
 6.ねんがんの アイスソード所有権試合
   シングルマッチ     (挑戦者)直江兼太(BASARA)vsガラハゲ(所有権者)(北海プロレス)
 7.タッグマッチ       犬神準・椎葉育久vs山田武琉・猿飛タスケ(BASARA)
 8.トーナメント決勝戦
   6menタッグマッチ   第一試合勝者vs第二試合勝者


 第1試合〜「Shooting gulliver」シングルマッチ 20分1本勝負
   八重樫光弘vs和泉健太郎

 第一試合は通常の今年最後の新人デビュー戦。
立ち技格闘技でも成績を残してプロレス転向を果たした八重樫光弘がデビューした。

2メートルを越える長身を持ちながら打撃を得意とする八重樫の初戦は
団体代表・和泉健太郎。


試合が始まると得意のキックで試合を作ろうとする八重樫だが
和泉はプロレス式の足殺しを見せてプロレスの戦い方を教えていく。
中盤から脳天唐竹割りなどの長身を生かしたプロレス的な技を見せる八重樫だが
ブレーンバスターに行こうとしたところを切り返した和泉が強烈なジャーマン。

しかしこれを2.9で切り抜けると八重樫は必殺のガリバーハイキック(突き放しハイキック)を二発
立て続けにぶち込む。
このラッシュを何とか耐えきった和泉は必殺のペイン・オブ・レボリューション(旋回式スタナー)を決めて
盤石の3カウントを奪取した。

●八重樫光弘(10分36秒 ペイン・オブ・レボリューション→片エビ)和泉健太郎○

<バックステージコメント>
和泉「いやー、なんて言うか……デッカいね。
   まずはそう言う武器を持ってるんだからそれをどんどん生かして欲しい。
   こう言っちゃ身も蓋もないけど、立ち技やっても全然問題ないキックだったよ。
   (最終試合でこの試合順について?)うん、今日は若い奴が頑張らなきゃ。
   むしろ俺をここにおくんだからもっとはじけなきゃダメだよ」

八重樫「うあー、プロレスは難しいです。
     代表も言ってたと思うけど、やっぱり自分は体が武器。
     これを生かして上に噛みついていきたいですね」


 第2試合〜「Girl's Fight!」シングルマッチ 20分1本勝負
   小柳唯(アテナジェネレーション)vs岩隈奈美

 第二試合は女子シングルマッチ。
6menタッグトーナメントに出場したアテナの小柳に岩隈奈美が挑む。
空手というバックボーンを持つ小柳に岩隈がどこまで食い下がれるか?
また、この試合はImpuct!!女子部初の交流戦と言うことにもなる。

やはり序盤は小柳の軽快な蹴りに翻弄される岩隈だが、ドラゴンスリーパーなど
プロレス的な技でその戦力差を埋めようと奮闘。
これに答えてか小柳もボディスラムなどでプロレス技の応酬を見せる。

中盤勝負に出た小柳は跳び後ろ回し蹴りをぶち込むと、引き起こした岩隈に
必殺のグリッサードスラッシュ!!(駆け上りニールキック)
これは何とか起き上がった岩隈、反撃とばかりにザ・ワイルド・ランディング(カイザーボム)もカウント2.9。

さらに勝負をかけたドラゴンスープレックスもカウント2.9で跳ね返され
その直後に逆さ押さえ込みで万事休した。

○小柳唯(12分11秒 逆さ押さえ込み)岩隈奈美

<バックステージコメント>
岩隈「あー、やられた…………
   何度も何度も起こされて蹴り食らってはどうしようもないですね。
   あのドラゴンにすべてをかけたので、気が抜けちゃったのかも……反省します。
   また戦いたいですね。どんどんアテナさんとは交流していきたい。
   ………あと、あのリンコスは女のわたしでもちょっと赤面なんですが……」

小柳「なんだかんだでこんな事になっちゃたけど、今日はあの人(岩隈選手)と試合ができてよかったです。
   まだプロレスが好きではないですが、あの人と試合している時は楽しかったです。
   [最後の技は以外にも逆さ押さえ込みでしたが?]
   あれは…アイツ!に教わった数少ない使いたくない!技のひとつです…。
   でも、そんな技を使ってしまったので、私がまだ未熟だからですね。
   いつまで続けるかはわからないですけど、もっと自分の思い通りの試合ができるようなれば、と思います。
   [岩隈選手から衣装について…]
   あぁ!忘れてたっ!アイツ!今どこにいるの〜〜〜っ!
   (と、控え室の方に猛ダッシュで消えていく…その時哀原はすでに入場準備をしているのであった…)


 第3試合〜「Young Power」イリミネーション8menタッグマッチ 60分1本勝負
  近藤誠司         vs  伊藤遙
  哀原勇陽(アテナ)        ブラッド・デュランダル(アテナ)
  柿崎猛(BASARA)      最上青志(BASARA)
  南利明(アルプロ)        有里徹(アルプロ)

 第三試合はトーナメント一回戦で惜しくも敗れた若手選手達に
アルティメットプロレスからフレッシュ三連星の南、有里が参戦。
4団体合同のイリミネーションマッチとなった。

序盤はお互いの顔見せのように一人ずつ攻防を繰り広げるが
ここで試合をコントロールしていったのはBASARAの最上。

アテナの哀原が派手なブーメランキックで魅せるなら最上はねちっこいグラウンドで
南を捕らえて試合を支配していく。
派手なタッグワークはなかったものの積極的に両チーム孤立した相手を狙っての太鼓乱れ撃ちで
試合への意気込みを見せていく。

そしてが最上がデスバレーボムの二連発から飛びつき裏膝十字固めで柿崎からギブアップを奪う。

●柿崎猛(21分19秒 裏膝十字固め)最上青志○
しかし一人少なくなった青コーナー側だがここで目立たなかった近藤が大暴れ。
哀原とのサンドイッチジャンピングキック、さらに哀原のセントーンと援護を受けて
最上に強烈な逆エビ反り固めを決めてギブアップを奪う。

○近藤誠司(23分25秒 逆エビ反り固め)最上青志●
さらに止まらない近藤はM−AXボンバー(ドゥガンハンマー)からのジャックナイフ固め、
そして丸め込みで食い下がる伊藤を無理矢理ダウンさせると再びの逆エビ反り固めでギブアップを奪ってみせる。
○近藤誠司(28分46秒 逆エビ反り固め)伊藤遙●
このあたりからリングも整然としてきたせいか飛び技が光り始める。
そうなると輝くのがアテナの哀原とブラッド。
しかしその中に空中殺法の似合わない男が突撃。無論近藤である。
さらにさらにブラッドをラリアットからスピアーに繋いで3カウントを奪うという大金星を挙げると
残った有里も粘りを見せていくも猛威を振るう逆エビ反りで仕留めるという八面六臂の大活躍で試合を締めた。

○近藤誠司(32分58秒 スピアー→両手押さえ)ブラッド・デュランダル●
○近藤誠司(34分17秒 逆エビ反り固め)有里徹●

<バックステージコメント>
近藤「ッシャアッ!!
   自己主張、しっかりさせていただきました!
   ……出しゃばり過ぎかもしれんけど、今はアピールして行かなくちゃならない。
   姿形ばっかり変えても何も変わらない、俺は強くなってみせる!!」
哀原「いや〜、今日は楽させてもらいました。
   あの人。え〜っと近藤さんでしたっけ?
   やばいね。アレ(スピアー)は喰らいたくないw
   ボクの知ってるアイツとやらせてみたいね。
   まぁ、ブラッドには悪いけど、今日は勝たせていただきました!
   …あっ。なんかいやな予感がしてきたので、早めに控え室に戻りますwでわ。
   (5分後血相を変えて(もちろん着替えて)登場する小柳であった。)」
柿崎「最上さんにスキをうまいことつかれたなって感じです。
   2度目のチャンスなのに、悔しい限りッス・・・。」
南「全く自分を出せませんでしたね…悔しいっす。あの戦い(ケイト戦)を経験して、
  ちょっと天狗になっていたのかも知れません。
  また明日から出直しですね。今日やり合った奴らをつぎはギャフンと言わせてやりますよ!」

伊藤「くっそー、腰痛てえ……
   今日は近藤さんにしてやられました。それでもImpuct!!の若手はダンゴ状態。
   何とか上に上れる足がかりを探しますよ。」
ブラッド「Mr.コンドー。モノすごいパワーだネ!
    相手のBigな人を先にやつけたから、勝てると思ったけどネ。
    う〜ん、ケキョクボクだけここで勝ててないヨ!
    とてもと〜てもクヤシイね。
    Next Time!次は必ずボクが一番メダッチャウヨ!」
最上「ちょっと柿崎から(ギブアップを)とって、油断しちゃったな。
   あんなに強烈なエビ反りはそうそうねぇぞ。それにしてもBASARA勢が
   最初に脱落ってアレだな。またトレーニングをつんできます。」
有里「最後まで残って頑張ったのですが、駄目でした。悔しい!
   一人で全員からタップ奪うくらいの気迫で行かないと駄目ですね。今日はありゃんしたっ!」


 トーナメント準決勝戦へ