Impuct!!特別興業
「Bridge of Groly」

 第六試合〜「Who's Genocide」Impuct!!認定タッグ選手権試合 および解散コントラ解散マッチ
   (挑戦者)長谷部鉄造 長谷川弘至vs室田玲路 田仲丈一(アルプロ) (選手権者)

 前回大戦時は挑戦者と王者の逆の立ち位置での勝負となった一戦。
室田・田仲の「究極衝撃」はダブハセの弟分・蹴拳紅蓮隊の錦織・桐生組を破って
一度の防衛に成功、王者の風格を持ってこの一戦に挑む。

 序盤はダブハセが若い王者組を圧倒。
田仲が頭突きで抜け出すも、コンビプレイに阻まれなかなか交代出来ず。
何とか飛び出した室田はDDTから桐生を破ったギロチンドロップ、さらに
開始10分を待たずに必殺のレイジキューション(ジョンスパイク)で攻める。

 ならばとコンビプレイの矛先を変えたのはダブハセ。
死角から近づき膝裏への長谷部の低空ドロップキックから長谷川が絞り上げていく。

 そして急所蹴りで室田を黙らせると長谷部が田仲にテツゾースマッシャー。(フジヤマドライバー)
しかしここは意地を見せた田仲が2.9でキックアウト。
なおも田仲を痛めつけるダブハセだがここで起死回生の急所返し。

 これで火がついた田仲は怒濤の攻めで長谷川を追い込むとブリザードスープレックス。
ロープに救われたがその直後に抱え上げて入魂のパワーボム!
これで勝負ありかと思われたがなんとカウント2.9で長谷川が自力蘇生。

 さらにタナカスペシャル(リバースDDT)、もう一発のパワーボムでもう一度2.9まで追い込んだ田仲だったが
相手コーナーに誘われてのラリアットの嵐を被弾。
近距離からの一発、さらに走り込んでの一発は室田がカットに間に合ったが
あらためてはなった二発目のランニング式は長谷部の阻止にあい、究極衝撃は王座陥落。

そして……… 

 (挑戦者)長谷部鉄造 ○長谷川弘至
         (27分23秒 叩き付けラリアット→片)室田玲路 田仲丈一●(選手権者)
  ※室田・田仲組が2度目の防衛に失敗。ダブハセが第3代Impuct!!認定タッグ選手権者となる。
    および、試合前の規定により室田・田仲組は解散。


<リング上>
 ダブハセがベルトを手にしコーナーでアピール。
落胆する室田・田仲をスラムハウスのメンバーが襲撃し、リング上は混乱状態に。
長谷部「俺たちが!第三代!!タッグチャンプ!!!」
長谷川「ダ・ブ・ハ・セだってんだよーー!!!」
長谷部「ベルトが在るべき所に戻って来ただけだ、なーんも問題はない。
     むしろ問題なのは……」
柳井「君たちのほうだよなぁ、元チャンプ!
    そういうわけで究極衝撃、解っ散!
    ………そしてね、もー一ついい話があるんだよね、田仲君。
    たしか君がそのタッグを組むきっかけは俺たちだったはずだ。
    BASARAのリングでそこの室田と当たって、その因縁でこのリングで登場……
    そういう段取りを作ったのはこの俺。柳井晃だったはずだな?」
(ここでそのときの映像が流れる)
柳井「そこで、だ。
    もう一度チャンスをあげようかな。
    田仲君、スラムハウスと手を組まないか?
柳井が椅子を手渡す
柳井「それでどうするかは君の自由だが?」
田仲、少し考えた末に椅子で柳井を攻撃しようとするもその背後から錦織が一撃!
柳井「惜しいね。保険ってのは賭けとくにこしたことはないよ」
そうして再び5対2の一方的な乱闘が始まろうとしたときにテーマ曲がヒット!!

花道から飛び出してきたのは第三試合に登場したアテナの哀原勇陽ブラッド・デュランダル!!
5対4ながら、スラム軍を分断させて乱闘を阻止することに成功。
哀原、コーナーに飛び乗りつつ
哀原「はいはいはいはいはいはいはい。高いところから失礼いたしますね。
    チャンピオン!おめでとうございます。
    でもちょっとチャンピオンともある人が5対2って大人げなくないですか?」
(客席から「そうだー」コール)
哀原「それにこんなおいしい局面に俺たちが絡めてないというのはひじょーーーにもったいない。
    もちろんこっちもそうだしお客さんもそうですよね?」
(「そうだー」コール)
哀原「……と、こちらにいるブラッドが申しております。」
ブラッド「言ってないヨ!
     キミが「いいから行こうぜ!」みたいなこと言ったから………
     オホン、でもタシカニ、ボク達にも一枚噛ませてほしいネ。」
哀原「………そして究極衝撃のお二人。いやー残念!
    応援してたんだけどねぇ……
    まあいいや、これ残念賞!あげる!!」
何故か無地の赤一色のTシャツを二人に渡す。
哀原「で、俺らも着る。ブラッドも着る。」
ブラッド「着るの?」
哀原「ついでに唯ちゃんも着る。」
リング下にいた小柳にも赤Tを投げ渡す。
小柳「なんで?」
哀原「いいからいいから。」
ブラッド「良くわかんない空気になってるけどダイジョブ?
     スラムハウスの人たち、タイミング無視して思いっきり帰ってるヨ?」
室田「待て待て待て待て待て!
    ………あのー、どういうことなの?」
哀原「そーいうことはまあ次回にひっぱろーよ、展開ってことで」
小柳「ぶっちゃけすぎでしょ」
哀原「いーの!いろいろぶっちゃけるの!!
    境界とかそーいうのも!
    よーしおもしろくなってきた!お楽しみはこれからだ!!

<バックステージコメント>
長谷部「見ただろ?これがダブハセだぜ。
     タッグの恐ろしさってのはコンビプレイの恐ろしさだ。
     ……つまり、それが俺たちの恐ろしさって訳だ。分かったろ!?」
長谷川「最後に出てきた連中のことはしらねーけどよ、邪魔すんならぶっつぶしてやるよ!
     まーなんだ、解散とかそういうのはうやむやなのか?良くわかんねぇ。」
柳井「田仲君はつれないねぇ……
    ま、これからどうなるかは分からんが厄介ごとには首をつっこんじまっちようだな。
    いや、厄介ごとが突っ込んできたのか?」

室田「悔しいよ。田仲と組んでベルト取ったときは最高のタッグだった。
    防衛したときも気持ちよく勝ったしね。
    ……負けちまってベルトも落として、一応解散ってことになっちまうのかな。
    (哀原達の行動に関して)突然すぎてよく分からない。
    どういう意図があって出てきたのかは分からないけど………
    これ(赤T)はちょっと……解釈の方法を考えてみるよ」
田仲「あー!ちきしょう!!
    (右手に持っているシャツの指摘をうけて)あー?みりゃわかんだろ!
    とにかく今日は何も言うことねーよ!」
    (意味深な発言を残し記者を振り切り外に待たせてあったタクシーに乗り込む丈一)


<バックステージ・スキット>
控え室……
小柳「あんたちゃんと考えてものいってる?ホントはなんにもかんがえてないんじゃないの?」
哀原「あぁん?誰にものいってるの?俺は天才だよ?
   メヒコでは100年に一度の天才児って言われてるんだから。」
小柳&ブラット「ホント〜〜〜??」
哀原「ちっ!これだから素人はっ!
   まぁ、今ペラペラ喋っても、つまらないし。
   おいしところはリングの上でねって。
   お楽しみはこれからこれから。」
ブラッド「そういえばボク、ギモンあるケド。」
哀原「何?」
ブラッド「『解散コントラ解散』なんだけど。」
哀原「ふんふん。」
ブラッド「アレって、マスカラ・コントラ・カベジュラみたいに
マスクをカブるケンリをハクダツする、カミをハやすケンリをハクダツするってイミでしょ?」
哀原「まぁね。」
ブラッド「ということは、コンカイは、
カイサンするケンリをハクダツするってイミなんじゃないの?
LOSERはカイサンするヒツヨウないんじゃないの?」
哀原「・・・
ブラッド、難しい事考えると禿げるぞ。NO HEARだぞ。」
ブラッド「エッ!やだヨ!そんなの!」
哀原:「じゃあ、忘れるんだ。そんな事。
ここは北海道。This is Impact!!We are Impact!!
わかったぁ!」
ブラッド「OK!」
小柳「はぁ・・・ついていけないな、私。」



あるImpuct!!所属の選手「………なるほどねぇ。」


 第七試合〜「Bridge of Glory」 BoG決勝戦シングルマッチ
   サクラギ・マードックvs直江兼太

 BoGもついに決勝戦。
出場者決定戦で出場候補・ハルク沢渡を蹴り落としてBoG出場、
Aグループでこれまた優勝候補と目された影虎をグループ一位決定戦で破ってここまでたどり着いた
Impuct!!DFの荒ぶるテキサン、サクラギ・マードック。
そして対するはImpuct!!第二回興業から第二回興業他団体一の参戦率。
そのエルボーやスープレックスを武器に奮闘、6menタッグトーナメントでは初日の敢闘賞を受賞。
参戦するごとに大きさ・輝きを増すBASARAの若武者、直江兼太。
その二人がついに決勝戦で激突する!

 序盤はグラウンドでの静かな立ち上がりだったが、まずはサクラギが先制。
コーナーに詰めてのストンピングや急所蹴りと言ったラフ殺法で直江を攻め込むと
開始五分で第一試合、影虎を破ったダイヤモンドカッター!

 しかしこれはロープに救われ、立ち上がると直江が反撃。
背後から見事なドロップキックで一回転をみせるが、なおも攻め込むサクラギ、
コーナーに叩き付けると走り込んで串刺しスピアーからダイビングエルボー、
そして早速炸裂のコブラロック!!

 その後も数々の入り方からのコブラロックで直江を襲うがすべてを意地で打開、
そしてついにエルボーが火を吹き始める!
さらに起こしてジャーマン、もう一撃とばかりに必殺のサザンライトスープレックス(ノーザンライトスープレックス)!
惜しくも2.9でキックアウトされたが、序盤の遅れを取り戻す一撃となった。

 ならばと直江、攻め手を休めず攻め立てる。
ジャーマンを連発で決めると、コーナーに叩き付けた相手を登らせて予選で見せた離れ業、
雪崩式フランケンシュタイナーを敢行!
しかしサクラギ、勝利への執念を捨てずに急所パンチで反撃。

 そして接戦にも終止符が打たれるときが来た。
サクラギが技を狙おうと組みに行った瞬間、その腕を無理矢理引き下げてえぐり込むようなエルボー!
この一撃でサクラギの息の根を止めた直江の前に栄光の架け橋がその姿を現した。

  ●サクラギ・マードック(15分11秒 エルボー→片エビ固め)直江兼太○
    ※直江がBoG優勝、BoGヤングブラッド級初代選手権者となる

<リング上>
 表彰式が行われ、極東レスリングクルー代表・菅生よりトロフィーが贈呈される。
それを受け取ってコーナーで掲げる直江。
その後記念写真撮影が行われて終幕……かと思いきや

 花道から登場したのは出場者決定戦で敗れたハルク沢渡。
握手を求め、直江も答えるが……次の瞬間飛んできたのはラリアット!!
会場が騒然とする中、なおもハルクは大暴走。
隣にいたサクラギもカタストロフィ(第旋回DDT)で投げ捨てると止めに入った若手をも蹴散らして
マイクを握った。
ハルク「3way?ふざけんなよ。
     そんなんで俺の力を計れるか?
     俺抜きで強いやつを決められるか?答えは否だよ。
     本当に強いのは誰か!俺が!分からせるってんだよ!!」
そういうと再び乱闘開始。
しかしそこに見慣れない選手が登場。それは………BASARA参戦フリーのコブラ・ジョー
ハルクをリング外に追放すると残ったサクラギ、直江の前に立ち、自身の所持する
「小覇王ジュニア」のベルトを見せつけ、無言でリングを後にした。

<バックスーテジコメント>
直江「自分はジュニアなのでヘビー級対策に覚えたエルボーが最後
   まで効きましたね。むしろエルボーしかなかったというか・・・。
   このようなチャンスをいただいたBoGには感謝です。
   (Kジョー選手の乱入について)
   サクラギ選手やデカイの(ハルク)の方が強いですよ。勢いもあるし。
   社長にお願いしてアイツとのタイトルマッチを組んでもらいます。
  (ベルトを)獲ったらImpuct!!で防衛戦をしたいですね。ありがとうございました!」

サクラギ「チクショウ!!
      俺が!俺が獲りたかった!!
      近い世代のトップを決める大会、ここまで上がってきて最後にコケるなんてよ!
      これはサクラギ・マードックじゃない、一レスラー、一人間桜木将人としての言葉だよ。
      でもな、絶対にリベンジする。どんな手を使ってもな。
      そしてもう一人、いっぺん叩きつぶさなくちゃあならないやつが湧いてきたみたいだよな…」

ハルク「……今のImpuct!!には興味がない。
     俺は高貫さんについていく。強さってものが何かを見つけたい。
     そのためには……サクラギ、直江、あの二人は潰すよ。潰させてもらう。」


 第八試合〜「Top op BAD GUY」 Impuct!!認定ヘビー級選手権試合
  (挑戦者)山本隆志vs岩隈誠也(選手権者)

 メインイベントはImpuct!!の至宝を賭けて行われたシングルマッチ。
王者・岩隈に挑むのはスラムハウスのリーダー山本。
Impuct!!の二大バッドボーイが頂上を争う一戦となった。

 どちらもパワーファイターとして名を馳せているが岩隈は純粋な馬力、
対する山本は硬軟組み合わせた試合作りで岩隈を攻め込みながらも
時には体格で勝る岩隈に対しボディスラムを仕掛けて揺さぶりをかけていく。

 しかし岩隈、王者としての意地かこの試合はいきなりの爆発を見せる。
開始五分で放たれたザ・ワイルド・ランディングでいきなりカウント2.9を奪ってみせると
チョークスラムからさらにアームスラムを決めて二度目の2.9。

 そして頭突きやDDTで反撃を試みる山本に対してアームスラムで畳み掛けると
伝家の宝刀・サーモンハント(叩き付けラリアット)を見舞い10分かけずに勝負を決してしまった。

 ●山本貴司(7分39秒 サーモンハント→片)岩熊誠也○
   ※初代王者・岩隈が1度目の防衛に成功。


全試合終了後、リングに登場したのは選挙管理委員長・是之。
是之「さて、開票作業に入らせてもらうとしようか。
    まずは代表、DFの沢井、リングに上がってくれ」
沢井、和泉がリングイン。
是之「じゃあ確認しようか。
    信任案の方が多ければ、沢井はDFを解散してもらう。
    不信任案の方が多ければ、代表はこのリングでの権限を失う。これでいいな?」
沢井「……分かった」
和泉「分かってる。」
是之「じゃあ開票を開始します。
    まず一票目は……信任!」
一枚ずつ投票用紙が取り出され、そこに記入されている内容を是之が読み上げる。
もちろん野崎の用紙もあるが、これは不信任として処理されている。
是之「……不信任。最後の一枚は…………信任だな。
    よし、開票終了。投票の結果は……」



是之「信任11、不信任10!あとは無効票だ。よって………」
と、ここでテーマ曲がヒット。
花道から登場したのはカウガール祐実子。手にはパイプ椅子を持って登場した。
祐実子「まだあたしが投票してないんですよねぇ。
     じゃあ言いましょうか、結論。あたしは不信任にさせてもらいます。」
そう言うとイヌイ・ポンドとともに沢井の横へ移動。
沢井「ま、こういうことだ。さーてどうする?
    信任と不信任が同率になっちまった。二人ともペナルティにするかい?」
是之「うーん、まいったねぇ。


    でもここにもう一人投票券を持ってる人間が居るとしたらどうする?」
是之、投票券を取り出す。会場大歓声。

是之「そーいうことです、代表!!」
そう言うと是之は和泉に手を差し出した








……次の瞬間にトーキックからトールハンマー(リバースタイガードライバー)で和泉をKO!!

是之、沢井と握手しつつ
是之「以上で選挙を終了いたします。
    開票結果は信任11………不信任12!!
沢井「そーいうことです、代表!
    わるかったねぇ、Fixerは1人じゃあないってことだよ、是之君よ」
是之「その通り。代表も随分と油断しちゃったようですねぇ、獅子身中の虫ってやつもあるもんですよ。
    ………さあ会場の皆様が証人だ、沢井、ここで宣言しちゃっても良いぜ」
沢井「代表……いやさ和泉健太郎!!
    あんたの登るリングはこの団体にはねぇ!!
    あんたは………クビだ、と言いたいところだけどあんたのブッキング力は折り紙付きだ。
    ヨソ様との折衝、その他色々こなす人材としては欠かせない。
    ……団体が大事なら、そこから見てろよ。選手の活躍をな!!


    そしてもう一つ。
    俺にはどうしても気にくわないものがあるんだよな………それは正規軍ってやつの存在だ。
    Impuct!!は今夜から俺たちのもんだ。正規軍?誰がその正規を保証するってんだ?
    次回大会、『正規軍』を名乗るってんならそれ相当の覚悟をするんだな。
    じゃーあ締めさせてもらおうか。ウィーアー…………インパクト!!」

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