Impuct!!第3回興業
「The WAR」

 2006年11月12日
 北海道・札幌某ホール

 Impuct!!としての第三回興行。
今回の目玉となるのはやはりメインエベントのタッグタイトルマッチ。
飛ぶ鳥を落とす勢いのダブハセ。に挑むのは越境タッグである室田玲路とアルプロの田仲丈一。
またセミでは同じくアルプロのヒールコンビ、クリスチャン・オーメンズにImpuct!!の番人である
高貫兼斗と真柴秀久が挑む。
さらに今回より設立される女子部から二選手がデビューと目が離せない展開になってきた。

対戦カードは
 1.シングルマッチ   女子選手デビューマッチ 
 2.タッグマッチ     桐生辰哉・錦織豹真・相羽シンヤ(アテナジェネレーション)vs大野真白・沢城涼・池橋亮輔
 3.タッグマッチ     岩隈誠也・Xvs岩下G貴文・小野寺D亘
 4.タッグマッチ     須藤真弓・真田勇士(プロレスリングBASARA)vs一條武・佐々木栄一
 5.シングルマッチ   (所有権者)ガラハゲvsむさ脂肪弁慶(挑戦者)
                                   ※「ねんがんの アイスソード」所有権試合
 6.セミ タッグマッチ  (アルプロ)LOVE川・葬儀屋 南田vs高貫兼斗・真柴秀久
 7.メイン タッグマッチ (選手権者)長谷部鉄造・長谷川弘至vs室田玲路・田仲丈一(アルプロ)(挑戦者)
                                  ※「Impuct!!認定タッグ選手権」選手権試合

となった。


 試合前に、噂となっていた6menタッグトーナメントの開催が正式に発表された。
大会名は「Impuct!!Triangle Forse」に決定、近日参加チームが発表になると言うとである。
また、6menタッグのベルトも新設されることが発表され、このトーナメントが実質の
初代王者決定戦となると宣言された。


 第1試合〜「Girl's Power」30分1本勝負
   城戸祐実子vs野崎明日香

 第一試合は女子部のデビューマッチ。
手元の資料によると青コーナーの選手は総合の経験を持つ城戸祐美子という選手。
対して赤コーナーから入場はヤンキーギミックの野崎明日香。

序盤はドロップトーホールドなどのテクニカルな技で城戸が野崎を圧倒。
対して野崎は無理矢理城戸を捕まえるとサイドバスター、寝技に誘い込まれたところでクラッチを切り
マウントから頭突きを落とすと言ったら荒っぽいファイトを見せる。


先に大技が火を噴いたのは城戸。
得意の飛びつき腕十字を決めると、さらにダブルリストロックなどで腕に照準を絞っていく。
このまま城戸のペースで試合が運ばれるが、野崎も隙を突いて城戸を抱え上げると必殺の
RED-END(ジャックハマー)を見舞う。これは2.9でキックアウト。

城戸もコレを受けながらSTNで叩きつけ、さらに腕を捻り上げていくものの
スタミナに勝る野崎が何とか耐えきり、だめ押しのRED-ENDを見舞って勝負を物にした。

●城戸祐実子(12分31秒 RED-END→片エビ固め)野崎明日香○

<バックステージコメント>
野崎「デビュー戦勝てたぞ!!!
    うちは女子部が自分たちが数少ない生え抜きだからどんどん出て行くよ!
    (男子との対戦があることについては?)
    望むところだって!全員投げ倒してみせるからヨロシク!」
城戸「負けました……ていうかあのスタミナは恐ろしいですね。
    こちらが総合出身だってことに胡座をかきすぎていたとは思います。
    もっとプロレスに順応して本当の意味でプロレスラーだって言えるようになりたいです。
    (男子との対戦について)
    それこそ、関節技で勝負する余地があると思いますので
    プロレスラーとしての総合技術、関節技を磨いていきたいと思います。」


 第2試合〜「Beat Beat Beat」 6menタッグマッチ45分1本勝負
    桐生辰哉・錦織豹真・相羽シンヤ(アテナジェネレーション)
              vs
    大野真白・沢城涼・池橋亮輔


 青コーナーから入場してくる桐生組に変化あり。
桐生・錦織はコスチュームを一新してリングに上がった。対する赤コーナー組には変化無し。
心なしか打撃組は以前よりも試合中の動きをさらに打撃に傾けた感が漂う。
大きく動きが見えたのは試合開始から五分。
コーナーから飛び出したシンヤが池橋にニールキックを叩き込み自分の空気に持って行く。
そこから延髄、さらに膝蹴りでダウンを奪うと強烈なスライディングキック。

さらに群がる相手を蹴散らすものの池橋は大野とタッチ。
そこからはタッチワークを駆使したハイスピードな攻防となった。

15分台には元チームメイトである池橋と錦織がリングで初遭遇。
気合いの入った技をぶつけ合うが勝負を狙った池橋のソル・ナシエンテはカットされ
桐生・シンヤのサンドイッチジャンピングハイキックを2発叩き込まれると
素早くタッチで飛び込んだ桐生がドラゴンキック(ブサイクへの膝蹴り)で叩きつけた
池橋をドラゴンスリーパーで沈めた。

○桐生辰哉・錦織豹真・相羽シンヤ
    (20分05秒 ドラゴンスリーパー)
              沢城涼・大野真白・池橋亮輔●

<試合後>
室田・田仲が登場
室田「よお、ご苦労さん。
    こないだのことをちょっと説明して欲しいんだけどよろしいかなあ?」
錦織「こな」
田仲「おめーにゃ聞いてねーんだよ!!
    桐生か相羽か答えろコラ!納得いく説明してもらうぜ!!」
桐生「ニッキの気持ちを代弁してやろうか?
    仲良しこよしではやりたくねーんだってよ、室田君」
シンヤ「だからこっちに来てもらったってことで」
室田「ほーほー、よーくわかった。
    つまりお前らは俺の敵ってコトで理解していいんだな?」
錦織「そういうことだな。まあ、今はゴチャゴチャやらんよ。
    メインで頑張って俺達に渡すベルト取ってきてくれや」
田仲「ベルトは取るけどやんねーよタコ。指紋も付けさせてやらねえ。」
(室田・田仲退場)
桐生「さて、6menトーナメントなんだけどせっかくだから俺達も一枚噛みたいかな。
シンヤ「チーム名とか決まったら発表……」
桐生「いんや、昨日考えてきた。(付き人に掛け軸を持ってきてもらう)
    俺達のチーム名は………蹴拳紅蓮隊(しゅうけんぐれんたい)で!」
シンヤ「…………」
錦織「……俺が蹴?」
桐生「俺が拳。」
シンヤ「……で、僕が紅蓮?
     ……………なんか暴走族みた」
錦織「言うなって。
    とにかく、気にいらねえ奴は蹴って殴ってマットに這わせてやるからよ!」

<バックステージコメント>
シンヤ「(ぼそり)蹴拳でいいなら、ケルナグー…」
錦織「いややっ!」
桐生「却下!」
シンヤ「…というか、あいつ等(室田選手、田仲選手)なんか女々しくない?
     敵とか味方とかそんなの関係ないでしょ。
     自分以外はみんな敵だよ。まぁ多分ボクには関係ないけどね。」

沢城「ちくしょう、6menあいつらも出るんなら俺も考えたい。
    誰と組むにしてもあいつらと当たるなら絶対に勝つ。」
大野「俺は……シングルも視野に入れて考えたいと思います。
    6menについては保留。ただシンヤ君とはもう一度……一対一でやってみたいね」
池橋「………チーム関川はどうなるんだ?
    自分のこれからも考えなくちゃならないな。」


 第3試合〜「Brotherfood」タッグマッチ30分一本勝負
    岩隈誠也・岩隈奈美vs岩下G貴文・小野寺D亘

 第三試合はなんと女子のデビュー戦も兼ねていることが発表される。
この試合では現ヘビー級チャンプ、岩隈誠也の実妹岩隈奈美がデビュー。
兄とタッグを組んで岩下・小野寺のDF勢と対決した。

序盤は妹に気を追いすぎたか、誠也が巧みなタッグワークに翻弄された。
しかし落ち着いて小野寺を捕まえると自軍コーナーの妹に向けてキャメルクラッチ。
兄の威厳を見せつけると珍しくインサイドワークを駆使し自軍コーナー側に引き寄せると奈美にタッチ。
小野寺はここをチャンスと自軍コーナー側に振ると容赦のないストンピングを浴びせて
観客のヒートを十分に買う。
奈美は回転エビ固めでチャンスを作ろうと試みるもふりほどかれる。
しかし自軍コーナー側でついにボディスラムで小野寺を投げきることに成功!

そして誠也とタッチ、今度は反対に岩隈組が攻勢に転じる。
さらにカットプレイでリング内に飛び込んできた奈美が魅せた!
岩下に兄譲りの必殺ザ・ワイルド・ランディング(ライガーボム)を見舞うと会場から感嘆の声が。

さらに誠也がチョークスラムを岩下に叩き込んでアシストすると奈美にタッチ!
しかし勝負的にはコレが裏目に出たか、息を吹き返した小野寺がアトラス(ハリケーンドライバー)、
さらにグランド正座(キングコングニードロップ)、パワースラム、岩下のソバットと畳みかけて
奈美を沈めた。
岩隈誠也・●岩隈奈美(14分35秒 岩下のソバット→体固め)岩下G貴文・小野寺D亘○

<試合後>
岩下「お嬢ちゃん!!まだまだだね!!」
小野寺「だいたい俺達がデビュー戦の相手とかなめてますよね?
     出直してこい、バカ!」
岩下「そう言うことだから次からおとなしく第一試合出ててね〜」
誠也「ウルセーお前パワーボム食らってたじゃねーか!
    でかい口叩くな!」
岩下「……まあ、あれは認める。流石の俺も引いた。
    でもな、プロレスっていうのは大技だけでやるんじゃないんだよ!」
小野寺「バーカ!」
岩下「死ね!」
(岩下、小野寺退場)
誠也「ったく……奈美、挨拶」
奈美「本日デビューさせていただきました岩隈奈美です!
    なんとか兄ちゃんのお陰で戦えました、どうもです」
誠也「あの……誠也先輩とかで……」
(会場大「お兄ちゃん」コール)
誠也「うるせーっ!!
    もう組まないからな!!!」
(会場「え〜〜〜〜」コール)
誠也「帰る!もう帰るぞ!!」


 第4試合〜「Burnning Soul again!!」30分タッグマッチ
   須藤真弓・真田勇士(プロレスリングBASARA)
            vs
            一條武・佐々木栄一(北海プロレス)


 プロレスリングBASARAで行われた「一番槍決定戦」で対決した須藤、真田がタッグを組んで
北海プロレスの不良軍団と対決。
早くもスパーダ(スピアー)の布石であるラッシュを見舞う真田に対して
急所蹴りで一條が優位に持ち込むと、佐々木もバックブリーカーからぶっこ抜きのジャーマンと
一気に真田を封じ込めようと攻め込んでいく。

しかしこのラッシュが真田に火を付けたか、2連続の足殺し(足横須賀)から
コーナーに叩きつけた相手を担ぎ上げて全力疾走のターンバックルカナディアンバックブリーカー。
そして捻りのきいたバックドロップで叩きつけるとフラフラと起き上がったところに一発目のスパーダ!

………が強烈に突き刺さり激しく吹っ飛んだ佐々木がピクリともせず。
なんと一発のスピアーで勝負が決してしまった。
須藤真弓○真田勇士(9分7秒 KO ※スパーダ)一條武・佐々木栄一●

<バックステージコメント>
(真田選手のコメントは後日)
須藤「………あんなえげつない吹っ飛び方は初めて見ました。
    俺ももっとスピアーを磨かなきゃならない。
    次こそは俺のスピアーで……こないだの相手(クリスチャンオーメンズ)を吹っ飛ばしてやりたい。
    とにかく今日はありがとうございました!」
真田「(通路でひざまづくなり)お、親方様(武田)ぁぁ〜〜〜〜ッ! 俺はッ! 俺はッ! 
    親方様の、カイランダーズの勇名を北の地、 Impuct!!で馳せることができましたっ!
    感無量ッス! もちろん、隣にいる須藤選手へのライバル心、対抗心がスパーダの
    潜在能力を引き出したんだと思うッス! このたぎる血潮が答えッス! まちがいない! 
    今度また一戦、いや一槍交えましょう!!」


一條「真田さんよう……
    よくもあんなマネしてくれたなぁチクショー!!
    絶対追い詰めてやるから覚悟しとけよ、オラアッ!」
(佐々木はノーコメント)


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