Impuct!!第一回興業
「Open the Gate」

 2006年6月16日
 北海道・札幌某ホール

 Impuct!!旗揚げ戦となった今大会はまだベルトなど確固とした「権威」が無いため
顔見せ興行的な側面が強かったというのが実際であった。
対戦カードは
 1.シングルマッチ 西原浩大vs近藤誠司
 2.6menタッグマッチ 桐生辰哉、大野真白、沢城涼vs室田玲路、池橋亮輔、錦織豹真
 3.シングルマッチ 関川祐vs山本隆志
 4.バトルロイヤル 沢井彬、須藤真弓、是行享、菅本博文、ウサマX、マイケル田五作、岩下G貴文、小野寺D亘
 5.セミ タッグマッチ 一場譲、乾朋道vs高貫兼斗、真柴秀久
 6.メインエベント 6menタッグマッチ 岩隈誠也、山田武琉、後藤豪vs和泉健太郎、志賀隼人、内藤慎太郎
とサプライズのない無難な組み合わせとなっていた。

 第一試合〜「Oppenning Impuct!!」シングルマッチ
   西原浩大vs近藤誠司

 第一試合は若手同士のシングルマッチという基本カード。
初回興業の第一戦という文字通りのオープニングマッチに登場したのは
「Mr.ビッグマウス」西原浩大(写真左)と「若き突撃流星」近藤誠司(右)。

 若いながらインサイドワークを駆使して相手を翻弄する西原に対して
近藤は正面からぶつかるファイトを見せる。観客の声援はやや近藤寄り。

 試合序盤では近藤を場外に落として観客にアピール、上がってきた近藤に対して
すぐにコーナーへと叩きつけストンピングを投下するといった試合コントロールを見せていた
西原であったが試合中盤にさしかかると逆水平チョップをかいくぐられタックルを浴びる。
そこからオクラホマスタンピートの2連発を浴びるも2.9でキックアウト。
すぐさま西原はロープに振ろうとした近藤を振り返し必殺のスーパーシティExceed(STOボンバー)を決める。

 しかしここもすんでの所でキックアウト、反対にオクラホマスタンピートを浴びてピンフォールを奪われた。
○近藤誠司(15分32秒 オクラホマスタンピート→両手押さえ)西原浩大●

<バックスーテジコメント>
近藤「勝てました。
    良い感じでオープニング飾れたんじゃないですかね。次も頑張ります」

西原「フィニッシュにこだわりすぎたかな。
    ホーム(東京)だからね、スーパーシティで決めたかったと思ってたんだけどね。
    まあ、次は多分田舎をサーキットでしょ?田舎で散々いじめてやりますよ。以上!」


 第二試合〜「Junior war」6menタッグマッチ
    桐生辰哉、大野真白、沢城涼vs室田玲路、池橋亮輔、錦織豹真

 第二試合は純血ジュニア同士の6menタッグマッチ。

 ファイトスタイルとしては組んで勝負の沢城と室田、打撃の桐生と錦織、
関節の大野と池橋と奇しくも均衡したチーム同士の対決となった。
先発は室田と桐生。室田は桐生の打撃に対して打撃で勝負していくがやや分が悪いか。
試合は中盤から動きを見せ、一通り全員が顔を見せたところで室田が敵陣近くで
トライアングルランサーを披露。

 沢城を極めつつ青コーナー陣を挑発していったものの深入りとなったか
カットに入った桐生、大野に捕まり復活した沢城と共に人間パーカッション。

 さらに沢城がブリザードホールドを決めるも2.9でキックアウト。
ここから桐生のドラゴンフックを数発浴びるが何とか自陣へ戻って錦織とタッチ。
錦織も持ち前のキック、ダブルアームスープレックスで対抗するが替わって入った
大野に捕まるとヒールホールド、脇固めと決められて分断、一瞬の隙をつかれて
逆さ押さえ込みで3カウント。
桐生辰哉、○大野真白、沢城涼(18分50秒 逆さ押さえ込み)室田玲路、池橋亮輔、錦織豹真●

<バックステージコメント>
桐生「大野君に良いとこもってかれた。次は頑張る。」
沢城「室田はタイプも似てるし良い勝負ができそうかなと。
    向こうが良ければシングルで当たってみてもいいと思ってる。」
大野「本当は関節で決めたかったけど勝ちは勝ち。
    次も一つ一つ取っていきたい」

室田「今日はちょっと受けすぎたかなと。
    沢城がこっち意識してるみたいだけど望むところ。カード組んで欲しい。」
池橋「緊張というか、なかなか自分の動きできんかった……」
錦織「室田もだと思うけどちょっと深追いが多かったな、俺自身も。
    もう一度機会があればリベンジしたいですね」


 第三試合〜「Basta Brasta」シングルマッチ
   関川祐vs山本隆志

 スラムハウスの山本と正規軍の関川のシングルマッチ。
一人で入場してきた関川に対して山本はセコンドに柳井晃を従えて入場。

 試合が始まると柳井はコーナーから動かないながらも関川を威嚇。
そのせいか関川の動きにも焦りが生じ、なかなか自分の勝負ができないうちに
一発目のスラムダスト(ファイナルパワーボム)を浴びるが2でキックアウト。
そこから調子を取り戻した関川は相手側コーナーに山本を押し込んでショルダー。

 しかし実質それが最後の抵抗か、フラットライナー、グラウンドヘッドロックと
山本の得意技フルコースを味わったあげくに2発目となるスラムダストを浴びてピンフォール負け。
●関川祐(9分49秒 スラムダスト→両手押さえ)山本隆志○

 さらに試合後にスラムハウスが関川を襲撃するも
そこに救出に入ってきたのは第二試合に出場した室田、池橋、錦織。
なんとか4対2でスラムハウスを撃退すると関川がマイクを握った。


<試合後のマイク>
関川「助かったで、計算通りや」
救出に入った3人、困惑。
関川「嫌な予感しててん。どうせ相手ヒールやし勝っても負けても襲撃されるわ。
    そんで助けに入ってきた奴を先着で………TEAM関川構成員に任命する!!」
室田「ちょっ、聞いてない……」
関川「うれしいやろ?」
池橋「いや、別」
関川「うれしいんや。」
池橋「はい。」
関川「そういうわけや、山本に柳井、とっとと帰れアホ!」
山本「チーム関川?笑かしてくれるのお
    そんなら次お前んとこの青いの(=錦織)と茶色(=池橋)、タッグでかわいがってやるよ」
錦織「ちょっ」
関川「望む所じゃ!!!」
柳井「首洗って待ってろや」(スラムハウス退場)
錦織「………そういうことで次回カード組まれちまいました」
室田「ところでこの空気はどうやって閉めるんだよ」
池橋「リーダーでしょ」
関川「そうやな、3、2、1、チーム!関川!!でいこか」
室田「言い辛!!」
関川「おーし、サーン、ニーィ、イーチ、チーム!関川!!」

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